花粉症と烏龍茶・ルイボスティー

花粉症の症状を緩和するとされているものはいくつかありますが、そのなかでも烏龍茶とルイボスティーについてその特性を知っておきましょう。

ウーロン茶
▲烏龍茶の中でも凍頂烏龍茶を…

烏龍茶はペットボトル入りが多く流通していますので手軽な印象ですが、対花粉症となるとペットボトルの烏龍茶でいいのか?なども要チェックです。


対策33:烏龍茶と言ってもいろいろ

烏龍茶(ウーロンチャ)とは中国茶の一種で、茶葉を発酵させる途中で加熱して発酵を止めるという製法でつくられています。同じ茶でも緑茶は発酵させず、紅茶は完全発酵させてつくるため、その中間にあたる烏龍茶は半発酵の茶ということになります。

さまざまな中国茶
▲膨大な種類がある中国茶…

烏龍茶と一口に言っても多様な種類があり、なかでもその最高品種と言われるのが凍頂烏龍茶(とうちょうウーロンチャ)。
台湾・南投県鹿谷郷東部の山腹で栽培されるもので、青心烏龍(チンシンウーロン)という品種の茶葉を用います。とはいえ流通量が非常に少なく高額ゆえに、青心烏龍以外の品種の茶葉であっても凍頂烏龍茶の名で出廻っていたりブレンドされていたりして、見分けるのはなかなか大変なのです。

そこでオススメしたいのが、青心大有(チンシンターパン)と呼ばれる茶の品種。凍頂烏龍茶にも使われることがありますが、多くは東方美人(とうほうびじん)という烏龍茶に用いられます。ただ、東方美人も決して安い茶葉ではありません。



青心大有
▲青心大有の茶葉…

青心大有はべにふうきに多く含まれるメチル化カテキンを含有し、これが花粉症に対して抗アレルギーの働きをしてくれます。
しかし、烏龍茶ならどの品種の茶葉にでもメチル化カテキンが含まれているというわけではなく、たとえばもっともポピュラーな烏龍茶である鉄観音には含有されていないため、烏龍茶ならどれでもいいということにはなりません。

手軽にコンビニなどで買えるペットボトル入りの烏龍茶をいくら買って飲んでも効果ゼロということになりかねませんので、茶葉を買う時は品種名をチェックして「青心大有」とラベリングしてあるものを選びましょう。


また、烏龍茶を飲む、イコール花粉症が治るというものではありません。あくまでも補助的な位置づけのものと考え、他の対策と併用するのが最善と言えます。


オススメの青心大有


対策34:ルイボスティーは効果ある?

ルイボス(Rooibos・Aspalathus linearis)とは南アフリカ共和国ケープタウンの北、セダルバーグ山脈一帯にのみ自生するマメ科の植物で、その葉を乾燥させたものがルイボスティーです。

甘みがある味わいでカフェインを含有せず、見た目も味も紅茶のよう。現地では古くから薬草茶として、紅茶がわりに飲まれていました。

気になる花粉症への効能ですが、ルイボスに含まれるスーパーオキシドディスムターゼ (Superoxide dismutase・ SOD酵素) という酵素が体内の活性酸素を分解することで、身体を抗酸化し、アレルギー反応を抑制してくれるというものです。


ルイボスティー
▲ルイボスティー…

成分をしっかり煮出して飲むのが良いとされてますので、20~30分は煮出し、ホットでも冷やしてでも普段飲みの飲料として飲用します。

とはいえ、これが花粉症に効くのかとなるとやはり個人差があるようで、飲み続けても全然効果が認められないという人も大勢います。
花粉症対策として飲む場合は他の茶類と同様に、複数の対策を実践し、ルイボスティーはあくまでも補助として用いましょう。


オススメのルイボスティー


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