花粉を撃退する生活の知恵
花粉が飛散し始めたなら、第一に心がけることは花粉と接触しないことです。
花粉が舞う外出時、あなたは花粉を呼びこむ服装をしていませんか? 部屋着でも同じことです。せっせと室内を掃除して花粉を除去しても、服にべったり花粉が付着していれば、元も子もありません。花粉飛散時季は普段なにげなく着ている洋服についても、しっかり対策を施しましょう。
花粉飛散時季に心がける服装とは、花粉が付着しにくい素材の服を着るということに集約されます。
1時間外出しただけで、洋服には花粉がびっしり。ウールのセーターの場合、なんと7万から9万個の花粉が付着するといいます。
綿のシャツでも2万から3万個は付着し、逆につるつるしたポリエステル素材なら1.2万から1.8万個で済むのだそうです。
ウールのセーターやカーディガン、ファーは厳禁、綿素材のものでも表面がつるつるしてないものの着用は避けるべきです。
また花粉は静電気に引き寄せられてきます。静電気が発生しやすい素材も避けましょう。
着用をオススメするのは、レザーやポリエステル、ビニールなどのつるつる素材です。花粉の付着量がウールや綿に較べて少ないだけでなく、付いた花粉を手やブラシで払い落しやすいというメリットもあります。
また、静電気を起こさせないために、静電気防止スプレーを外出前に衣類に噴霧するのも良い策になります。
洋服に花粉が付着するならば、当然髪にも付着します。人体で最も花粉が付きやすい箇所は髪なのです。
外出時に帽子は欠かせません。髪全体を隠せる帽子を選びましょう。ロングヘアの女性は帽子をそのまま被るだけでは髪がはみ出てしまうので、髪を束ねたり、スカーフでまとめて覆うなどの追加策を講じる必要があるでしょう。
当然、帽子の素材もウールなどではなく、つるつるした素材のものをセレクトします。
また、髪自体が痛んでいると花粉が付着しやすく落としにくくなります。パーマやヘアカラーといった髪を傷める行為は控えましょう。
リンスやトリートメントは欠かさずに。
花粉症ならば今更説明の必要がないアイテムではありますが、念のため。
目がかゆくなる症状なら、目元をしっかりガードする花粉症用メガネ、鼻水鼻詰まりならば花粉をブロックするマスクは当然必須です。マスクは鼻と口をしっかり覆い、隙間ができないものをチョイス。
また、襟元を隠し、首周りに花粉を付着させないためにも、マフラーを巻きましょう。マフラーは防寒用の毛が長いウールのものではなく、つるつる素材のスカーフなどのほうが適切です。
髪は帽子で…とはいえ、女性が髪全体を覆い隠すのはなかなか大変。メガネで目を、マスクで鼻や口をガードしていても、それでは顔全部を覆えるわけではありません。
第一、顔も髪も全部覆うと、外出どころか家の中ですらまともに動けませんよね。
そこでマスクなどでガードした上で使いたいのが、イオンの力の手助け。いわゆる花粉を寄せ付けないスプレーです。
花粉はふわふわと大気中を舞ううちに電気を帯びます。スプレーを顔や髪に噴霧すると噴霧面にイオンポリマーがまんべんなく塗られた状態になり、イオンが帯電した花粉を反発してくれるのです。
また、噴霧面がツルツルするので、花粉が滑って付着にしにくいという効果もあります。
いわば顔に透明の薄い膜を張る感じですね。
ただしこれはあくまでも補助的なアイテムであり、これだけで花粉をブロックできるというものではありません。
あくまでもマスクやメガネなどの使用をした上で、さらに効果を高めるために使用するという認識で使いましょう。