花粉症の症状を今すぐ抑える
花粉が飛散し始めたなら、第一に心がけることは花粉と接触しないことです。
それでも花粉飛び交う外に出掛けずに、家に引き籠っている…というわけにはなかなかいかないもの。
家から出る時にすべき花粉対策と、家に帰ってきてすぐにすべき花粉対策の続編です。
対策52でも述べましたが、目がかゆくなる花粉症の症状があるならば、目元をしっかりガードする花粉症用メガネの着用をオススメします。
視力が悪くて、普段はコンタクトレンズを着用している人も、花粉飛散時期はコンタクトレンズを避けてメガネに切り替えましょう。
コンタクトレンズに花粉が付着すると、取れません。
レンズを保存液などでこすり洗いして除去できたとしても、花粉をレンズにこすりつけることで、レンズに傷が入ってしまいます。
どうしてもコンタクトレンズでないと…という場合は1日使い捨てのレンズを使用します。
帰宅して、衣類についた花粉は払い落し、髪や身体についた花粉はシャワーを浴びて洗い流したとしても、一番肝心な鼻腔に入ってしまった花粉の除去をしなくては完璧とは言えません。
鼻腔内を綺麗にする手段として知られているのが、鼻うがい(鼻洗浄)です。
文字通り鼻を水でうがいするわけです。
とはいえ、プールで泳いでいて鼻に水が入った経験がある人は
「え…鼻に水なんか入れたら痛くてしかたない」
と思いますよね。
痛くない鼻うがいってあるのでしょうか。
鼻に水が入ると痛むのは、それが真水だからです。
真水と体液の浸透圧の差によって痛みが発生するため、体液と同じ濃度、つまり生理食塩水で鼻をうがいすれば痛みを抑えられます。
100円ショップなどで売っているドレッシング用のチューブボトルに生理食塩水を入れて使うとよいでしょう。
また、鼻うがい専用の薬剤キットも市販されています。ボトルがより鼻うがいに適した形状をしているのでトライしやすいかもしれません。
手順1…顔は少し上向きにします(あまり上を向き過ぎないように)。片方の鼻を指で押さえます。
手順2…もう片方の鼻の穴にノズルをあて、「あー」と声を出しながら、ゆっくりと生理食塩水を注ぎ込みます。吸いこんではいけません。
手順3…注がれた生理食塩水を、そのまま口のほうへ落とし、口から吐き出します。反対側の鼻の穴も同様にします。
慣れないうちは無理に口から吐き出そうとせず、そのまま鼻から出してもOKです。
★注意★
生理食塩水や、つばを飲み込まないようにしましょう。
また洗浄後は強く鼻をかまないこと。中耳炎になるおそれがあります。
液が垂れることもありますので、こぼしそうな場所にタオルなどを敷いてから実施しましょう。
もし家でペットを飼っているなら、ペットが外から花粉を持ち帰ってしまうおそれにも留意しておきましょう。
特に注意したいのは室内犬です。犬は毎日散歩が必要ですので、外出させるたびに花粉が毛に付着してしまいます。
花粉飛散時期は犬用のレインコートを着せて散歩に出掛け、帰宅時はドアの外でレインコートを脱がせて、さらにブラッシングをして花粉を落としましょう。
散歩の時間も花粉の飛散が少ない早朝を選ぶようにします。