花粉を撃退する生活の知恵
花粉が飛散し始めたなら、第一に心がけることは花粉と接触しないことです。
それは洗濯や寝具のクリーニングにおいても同じこと。せっかく綺麗に洗っても花粉がべっとり付いていては元も子もありません。
ここでは花粉飛散時期の洗濯や布団干しについて、じっくり見ていきましょう。
毎日毎日新たに出てくる洗濯物。洗濯機で洗うのは当然として、問題はそのあとです。
洗濯物はお日さまの日射しでカラッと乾かしたい…のはやまやまですが、それは厳禁。乾いた洗濯物を取り込むころには、外を浮遊する花粉が付着して、洋服中花粉だらけになっています。
外干しはやめて、部屋干しを徹底しましょう。当然部屋の窓が開けっぱなしということのないように。
とはいえ、部屋干しだとなかなか乾かないし、部屋干し独特の匂いもするし…とのことならば、コインランドリーの乾燥機を利用するなどの対策を。
家からコインランドリーに運んで持ち帰る途中で花粉が付いてしまっては意味がありませんので、洗濯物はランドリーバッグに入れ、さらに大きなビニール袋でくるむなどの工夫が必要です。
もちろん自宅に乾燥機や浴室衣類乾燥システムがあるならば、それを大いに利用します。
そんなものはないし、コインランドリーに行く時間もないとのことでしたら、部屋干しの洗濯物に向けて扇風機で送風すると少しは乾きが早くなります。
日射しをたっぷり浴びた布団はとっても心地よいものですが、やはり屋外での布団干しも厳禁です。
もちろん花粉が付着してしまうから。
布団や毛布、シーツなどの寝具に関しては、布団乾燥機をフルに活用しましょう。
布団乾燥機がなく、どうしても外で干さざるを得ない場合は、花粉の飛散量が比較的少ない朝から干し始め、正午までには取り入れるようにします。さらに取り入れの際は、布団や毛布をはたいて花粉を落とし、掃除機やコロコロ®で表面に残った花粉を取り除きます。
または室内の直射日光が当たる窓際で干すのも有効です。
(※コロコロ®は株式会社ニトムズの登録商標です)
いざ布団に入って眠りに就いたのに、しばらくすると鼻がムズムズしたり鼻詰まりが起きてまた寝付けなくなる…なんてことも飛散時期にはよくあります。
これは寝室内を浮遊していた花粉が、就寝によって人の動きがなくなり空気の対流が消えたため枕元に落ち、それに身体が反応してしまうから。
これを防ぐには、就寝前に予め浮遊している花粉を落してしまうことです。花粉は水蒸気と結び付くと重さを増し、落下する性質がありますので、加湿器を利用しましょう。
就寝の数時間前から加湿器を運転しておくだけでOKです。
加湿器を運転したら、さらに就寝直前に落ちた花粉を回収することも大事です。
床に落ちたものは朝回収するとして、寝る前に回収したい箇所は枕の周囲。
ウェットティッシュや濡らして固く絞ったタオルで枕やその周囲を拭いて花粉を除去します。