花粉症を食べて改善
花粉症対策なんて花粉が飛んでからでいいじゃない? それまではなんともないんだから…
そう思っている人、多いのではないでしょうか。
花粉症の症状を抑えるためには、花粉対策だけでは中途半端。症状を出にくくする体質を形成し維持する、これが最重要なのです。
体質の形成は一朝一夕ではできません。
普段からの生活習慣の見直しをし、改善し、それを継続せねばならないのです。
花粉症はなぜ起こるのでしょう?
花粉症とは異物が体内に入って来るのを防ごうとする身体の機能が過剰に働く状況の一種である、ということは最初に述べましたが、もう少し詳しく仕組みを説明します。
花粉症は多くの場合、ヒスタミンという名前の物質が関係します。
まず、花粉が体内に侵入すると、これを異物として認識して抵抗し、異物の氾濫を防ぐ抗体(IgE抗体)が作られます。
次いで、抗体にさらに花粉が触れると、抗体は肥満細胞を刺激して花粉を排除するための物質ヒスタミンを放出させます。
ヒスタミンは神経や毛細血管を刺激し、くしゃみを起こしたり鼻水や涙で花粉を洗い流そうとするのです。
これが花粉症のメカニズム。
逆に考えれば、ヒスタミンを放出しなければ花粉症の症状は起きないということになります。
花粉症と疲れに何の関係が?と思われたかもしれません。しかし実は大いに関係してくるのです。
自分の意思で動かせず、無意識に働く神経を自律神経を呼んでいます。
自律神経は身体を活発に活動させる時に働く交感神経と、食事中や睡眠時といった身体を落ち着かせている時に働く副交感神経に分かれています。
このふたつの神経がバランスよく保たれているのが理想なのですが、身体が疲れて休息を求めている=副交感神経優位の状態にもかかわらず、交感神経が活発に働いている状態が続くと、自律神経の抹消からヒスタミンが分泌されます。
そのヒスタミンにより花粉症の症状が現れるというわけです。
自律神経のバランスを取ることが、花粉症対策の大前提。
そのためには疲れを溜めないことが大事です。過労なんてもってのほかなのです。
何よりも充分な睡眠を摂りましょう。なかなか睡眠時間を確保できない…のでしたら、15分か20分ほどの昼寝を習慣づけるだけでもマシになります。
自律神経のバランスがおかしくなると、心身ともに不調をきたします。充分な睡眠を摂ることだけでなく、身体を適宜動かすことも大切です。
体力の低下は身体の抵抗力の低下に繋がります。普段の生活に有酸素運動を取り入れましょう。
有酸素運動とは充分な呼吸を確保しながらできる運動のこと。ウォーキングやジョギング、水泳、自転車などが有酸素運動の代表格です。
花粉の飛散時期はエアロバイクや踏み台昇降、ヨガなど、屋内での運動に徹しましょう。水泳も鼻の粘膜がプールの塩素で痛むといわれていますので飛散時期には控えた方が良いかもしれません。
有酸素運動中は呼吸が鼻呼吸になります。口を開けてゼエゼエ言いながらする運動ではなく、鼻で深く息ができる運動を。
鼻呼吸は深く呼吸できるだけではなく、鼻腔の鍛錬にもなります。運動中だけでなく普段から鼻で呼吸するよう常に心がけましょう。
心理的なストレスもまた自律神経のバランスを崩し、花粉症を悪化させる要因の一つです。
ストレスと花粉はよく似た働きをします。身体がストレスを感じると免疫力の過剰反応を起こし、ヒスタミンの分泌が激しくなるのです。
よって、花粉を体内に取り込まないだけでなく、生活におけるストレスをも減らす必要がでてきます。
とはいえ、仕事や家庭環境、人間関係などの社会構造的なものからくるストレスの原因は、一朝一夕には改善できません。
ストレスの原因となる根っこをクリアにする努力を継続しつつも、溜まっていくストレスを逃がして行く行動をとる…
この2つを並行することがストレスフリーへの実現に近づきます。
ストレスの根っこたる根本原因の減滅に関しては個別事案ゆえにそれに応じた方法をとらねばなりませんが、溜まっていくストレスを逃がす手段はいくつかあります。
ひとつと言わず複数並行で実践し、ストレスフリーを目指しましょう。
溜まっていくストレスを逃がす手段をいくつか紹介します。これ以外にも人それぞれに合うものがあるはずですので、探してみましょう。
姿勢が悪いとそれだけで気分が落ち込んでいき、暗くなりがち。普段から背筋を力を入れない程度に伸ばしましょう。ただし、胸を反らすほどの威張って見える姿勢は却って逆効果。
人間関係がこじれて生じるストレスは、別の良好な人間関係で穴埋めする、という論理。気の置けない友人と喋ったり遊んだりするだけでも、かなり違ってきます。ペットを飼うのも吉。
ストレスを抱えた感情を解放するのにかなり効果的。人気がない所で叫ぶのが一番ですが、都会ではそうもいきません。手軽なところでカラオケで大声で歌いまくるのが順当ですね。
売り言葉に買い言葉で、つい相手の挑発に乗ってしまうなんてことはありませんか? 口喧嘩はストレスを生むだけです。挑発を受け流す度量を意識して身につけるようにしましょう。
趣味を持つこともストレスを逃がす良い手段です。大勢でやるものよりも、ひとりでもいつでもできるものを選べば、趣味に割く時間がなくて…とならず、好きな時に没頭できます。